さい帯血の保存ができるのはご存知でしょうか?
最近では産婦人科でポスターも掲示されているため、妊婦さんなら見たことがあるかもしれません。
娘を産んだときに、公的バンクを利用したことをふまえてお伝えします♪
臍帯血(さいたいけつ)とは?
「さい臍」と聞くと聞きなれないですが、お母さんから栄養や酸素をもらう役割のへその緒のことです。
そのへその緒の中に含まれている血液のことで、お母さんではなく赤ちゃんのものとなります。
今は調べませんが、出生時の血液検査を臍帯血から調べていたのもこの理由からです。
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個人差はありますが、大体70ccくらいで多くとれて200ccにもなるそうです。
臍帯血の中には血液や血管・筋肉など、人間の身体に大切なものをつくる幹細胞がたくさん含まれています。
そのため、白血病といった重い血液の病気に効果があるとされているのです。
ほかにも自閉症や小児難聴などには、親類のさい帯血が効果があるという研究もされているため、こどもの将来のために使うこともできます。
さい帯血バンク
採取・保存には実は
- 公的バンク
- プライベートバンク
2種類の方法があります。
それぞれ使い道や所有権、費用などが異なっているのです。
公的バンク
ドナーなど骨髄バンクと同じで、採取したさい帯血を寄付します。
そのため、さい帯血の所有権は放棄しており、また誰にいつ使われたかなどプライバシー保護もあり行方は一切分かりません。
費用はかかりませんが、事前に申し込みが必要となります。
プライベートバンク
民間の会社にさい帯血を保存してもらうサービスで、所有権は家族にあります。
寄付として患者さんに使うのではなく、脳性まひや難聴など病気にかかった場合、自分のこどもの治療に役立てるために保存しておくものです。
適合率は
- 本人であれば100%
- 兄弟であれば25%
- 両親でも高くなる
ため、将来の万が一の備えとして保管する人もいます。
そのため費用は自費で保存期間によって値段は変わり、たとえばステムセル研究所というところでは20年の保存で29万円という価格です。
更新もできますが、更新料ももちろんかかります。
厚労省の許可がおりている研究所はいま現在2箇所あり
でのプライベート保管ができます。
採取のしかた
臍帯血はどこでも採取できるわけではなく、きちんとした認可がおりた病院のみでしかできません。
そのため、希望してもできない産婦人科のほうが多いのが現状です。
赤ちゃんが産まれてからへその緒は切り離され、そのあとで後産として胎盤と一緒に出てくるため、臍帯血は出産のときにしか採取と保存ができないのです。
へその緒に注射針を刺してもママは痛みを感じないですし、すでに切り離されているため赤ちゃんも痛みも負担もありません。
後日、入院中に感染症などの疑いがないか、少しの血液検査をママがする必要はあります。
問題がなければ、さい帯血は冷凍保存されて必要になるときまで保管されます。
公的バンクの場合、出産4ヵ月後には健康診断表の回答が郵送で必須ですがその後は何もありません。
実際に利用してみて
私が利用したのは公的バンクのほうで、プライベートではありません。
妊娠中にパンフレットを見て「どうせ捨ててしまうものであればもったいない」と思い提供することにしました。
提供を決めたあとの説明はとても丁寧で、疑問があれば質問もでき不安はなかったです。
出産当日も自然分娩で、ほんとうに傷みのなく特に変わったこともなく終わりました。
今はもう自分の手からは離れているので、正直どうなったのか気にはなりますが、赤ちゃんと私を繋いでいたものが誰かの役にたっていれば嬉しいと思っています。
まとめ
確かにできる産院が少なく、妊娠がわかってからさい帯血寄付のためだけに病院を変えるのは面倒です。
でももし出来るのであれば、またしたいなと思っています♪
参照
- https://www.bs.jrc.or.jp/bmdc/cordblooddonor/index.html
- https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ishoku/saitaiketsu.html