国からの補助はだいぶ金額が上がりましたが、妊婦検診から出産当日まで、かかる医療費はまだまだ高いのが現状です。
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でも、確定申告ですこしそのお金が戻ってくるのをご存知ですか?
対象となる内訳ややり方など、実際に私が申請したときのことをまじえてお伝えします!
確定申告とは?
毎年2月~3月と決められた期間に税金の申告をするもので、その結果、人によって追加・還付が受けられます。
5年間はさかのぼって申請できるため、出産直後にかぶってバタバタして、万が一期間内にできなくても安心です。
確定申告は、1月1日~12月31日の1年間の所得を計算して申請します。
ふつうのサラリーマンの場合は、年末調整として会社がしてくれるので必要ありません。
ですが、医療費控除を受けたい場合は自分たちでしなければなりません。
一般家庭でも、妊娠・出産があった場合はする必要があるのです!
医療費控除とは?
家計を共にする家族が、1年間で払った医療費が10万円を超えたときに、所得に応じて少し還元されます。
そのため妊娠・出産をした年は、たとえば旦那さんの歯科、こどものケガなど他の医療費も併せて控除がうけられるのです♪
計算するときに、使った医療費をすべてそのまま引いてもらえたらいいのですが、残念ながらそうではありません。
所得金額から計算式でだした金額を引いて、所得税・住民税の負担を少なくする制度だからです。
計算式
払った年間の合計金額-保険でもらった金額+10万円を引いた額
※その年の総所得金額等が200万円未満のばあいは、10万円ではなく総所得金額等の5%の金額を引く計算となります。
「お金が戻ってくる」というのは、給料から天引きされていた税金を返してもらうと言うことなのです。
控除が受けられる対象
出産までの病院での費用はもちろんですが、交通費や不妊治療をした場合も対象です。
- 妊婦検診の自己負担分
- 出産・入院費用
- 通院・入院の交通費
- 不妊治療の費用
- 人工授精の費用
- 産後1ヶ月健診
- 母乳指導
などが対象になります。
ややこしいのが交通費で、対象となるものとならないものがあるのです。
バスや電車を使って通院する場合と緊急時(出産当日など)のタクシー代は対象になりますが、
- 里帰り出産のときの交通費
- 自家用車のガソリン代
- 普段のときのタクシー利用
- 駐車場代
は対象となりません。
もし少しでも医療費控除を受けたいのであれば、通院は公共交通機関で行くほうがいいのです。
その場合はレシートがないため、ノートなどにメモしておきましょう♪
また出産後の入院費ですが、希望して大部屋から個室に移った場合の差額は対象になりません。
ですが、産婦人科など元から病院に個室しかない場合は対象になります♪
実際にしてみた!
生まれてはじめての確定申告で、知識もありませんでしたが、無事にできました♪
申請するなら、スマホでもできる e-Tax のオンライン方法がオススメです。
データの保存がこまめにできるので、家にいながら家事の合間や赤ちゃんが寝ている間にも出来るからです。
私の場合、2月に妊娠が分かり10月に出産しました。
出産以外の医療費はほとんどかからず、1年間の支払いの合計が約67万円。
出産一時金の42万円+10万円を引いて、医療費控除は約15万円で申請しました。
4月に税務署から返ってきたのは結局8,500円です。
思ったより少なかったのですが、市民税が安くなるというメリットもありました♪
気をつけたいポイント
事前にしておけばよかったこと、注意したいポイントをまとめます。
共働きの場合は所得によって申請者を決めればいいのですが、専業主婦の場合は旦那さんの名義で申請するほうが税金が安くなります。
医療費控除の入力
取っておいたレシートを元に入力していけば、自動で計算はしてくれます。
ですが1回1回の記入ではなく、「治療を受けた人」「病院名」ごとの合計金額を記入するのです。
1ヶ月しかない申請期間に一度に全部するのは面倒なので、事前に手書きやExcelで入力しておくと、写すだけで簡単に済みます。
ワンストップ特例は併用できない
ふるさと納税が1年間に5自治体までなら確定申告をしなくても簡単に控除がしてもらえる制度です。
ですが医療費控除申請をする場合には、この制度は使えません。
確定申告の歳に一緒にふるさと納税も申請しなければいけないので注意してください!
書類提出
オンラインで申請書類を作る場合、データを入力して自動でできた書類を印刷して郵送・持参する必要があります。
ですが、もしマイナンバーカードを持っていれば申請もオンラインでできるので手間が省けました。
年またぎや帝王切開の出産
支払日を基準に1年間の医療費の合計を計算するため、もし5月に妊娠して1月に出産した場合、控除が受けられないことがあります。
なぜなら2年に医療費が分散されるからです。
妊婦検診の自己負担が対象の10万円以下になり、出産費用が50万円かかっても、出産一時金(42万円)引くと10万円以下になってしまいます。
また帝王切開など任意の保険に加入しており、保険金額としてたくさんもらった場合も10万円より負担額が少なくなることもあります。
まとめ
確定申告と聞くと、難しくて面倒だと思う人もいるかもしれませんが、やってみると案外簡単です。
記入モレがあるとせっかくの還付も少なくなるので、きっちりと保存・計算してみてくださいね♪
まとめ