1歳未満の赤ちゃんにあげてはいけない食べものとして「蜂蜜」は有名です。
でも、実は市販の食品にも入っていることもあるので注意が必要になります。
危険性とあげてもいい時期、もしなめてしまったときの対処方法をお伝えします!
なぜ危険なの?
「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
と注意喚起をしているとおり、乳児にはちみつを与えるのは危険とされています。
その理由は、食中毒のひとつである「乳児ボツリヌス症」にかかってしまう危険があるからです。
症状としては
- 便秘
- 活気がなく泣き声が弱い
- 哺乳不良
- 首のすわりが悪くなった
- 神経・呼吸麻痺
といったもので、死亡率は1~3%と低いですが最悪の場合亡くなることもあります。
しかしこれは大人や1歳以上になれば、はちみつを食べても問題はありません。
赤ちゃんは腸内環境が未熟なため、原因となるボツリヌス菌が増えて毒素を出してしまうのです。
このボツリヌス菌、実は土の中にある細菌です。
土→植物→花粉→ミツバチ→はちみつという経路で、約5%の可能性ではちみつにまぎれてしまいます。
ほかにも井戸水・黒糖なども危険性があるとされているので注意が必要です。
いつからあげられる?
1歳を過ぎればあげても問題ありません。
実際、ボツリヌス症の発症は94%が生後6ヶ月未満、最高月齢で11ヶ月という報告がされています。
また、腸の発達はからだの大きさとは関係なく、菌に勝てる腸内環境になるため、たとえ小柄なこどもであっても大丈夫です。
ただし37週以下の早産で生まれた赤ちゃんの場合、出産予定日との差がでてしまうため、もし心配であればお医者さんに相談してみるのが安心です♪
妊娠中と授乳中
へその緒を通じて、母乳を通じて赤ちゃんに影響があるのではと心配するかもしれませんが、全く問題ありません。
大人の腸ではボツリヌス菌は死滅するのでママの体内から赤ちゃんにいくことはありません。
ただし、蜂蜜がついた手で赤ちゃんを触ると、万が一口にはいってしまうこともあります。
ママが食べるのは影響ないですが手洗いをしっかりしましょう♪
少量なめるのも危険
ボツリヌス菌は「自然界でも最強」といわれるほど毒素の強い菌です。
体重70kgの人でも0.7~0.9 μg投与されたら死ぬといわれているので、もし赤ちゃんが汚染されたハチミツを少し舐めても危険性はあります。
また潜伏期間が3~30日と長いため、すぐに症状がでなくても安心はできません。
万が一、症状がでたときはすぐに小児科に行くようにしましょう。
気をつけたい商品
菌であれば加熱すれば大丈夫と思いがちですが、ボツリヌス菌はとても熱に強いという特徴があります。
菌の毒素型にもよりますが、具体的には120℃で4分以上や100℃で15分以上
の加熱をしないと死滅しません。
そんなにも強い菌だからこそ、家でハチミツを加熱してあげるのは危険です。
お菓子やパン
では、お菓子やパンはどうでしょうか?
確かにハチミツを使用していても焼く時間と温度で考えると菌は死にます。
ですが、完全に死んだとは分からないのであげないほうがいいでしょう。
食パン・カステラ・蒸しパンなど生地に使われている場合はおそらく死んでいると思いますが、市販の菓子・パンの場合調理方法も焼き時間も分かりません。
1歳を超えれば食べれるようになるので、心配しながら無理にあげなくていいと思います。
気をつけたいのはクリームやあんこなど、中身の具材の一部にはちみつを使用することもあることです。
たとえば、ケーキのデコレーションの生クリームであれば加熱はされていません。
ハチミツの風味を残すために、あえてあまり加工しないという作り方もあるため注意してください!
スーパーのものであれば、原材料にはちみつが使われている場合は表記されていることがほとんどですが、個人店のケーキ屋・パン屋の商品には書かれていないこともあります。
心配であれば店員さんに確認してから購入するようにしましょう。
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梅干
離乳食後期(9ヶ月~)赤ちゃんにも梅干しはあげれるようになります。
腸内環境を整えてくれる作用もあるので、便秘気味であれば少量ずつご飯と一緒に食べると効果があるといわれています。
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ただし梅干しには、はちみつが使われていることもあり注意が必要です。
また塩味もとても強いので、使うときには塩抜きをしてからにしてくださいね♪
ボディクリームなど化粧品
保湿効果もあるため、リップクリームやボディクリームに使われていることも多いハチミツ。
ですが中毒が起きるのは、あくまでも口から摂取したときだけなので心配は要りません。
食品よりも菌が紛れ込んでいる可能性はとても低いそうですが、万が一赤ちゃんがなめてしまうのが心配であれば、使うのをやめましょう!
まとめ
家族が気をつけていれば、1歳までは赤ちゃんの口に入ることはほぼありません。
手の届くところに置かないなど、大人の意識と管理で防げる中毒症なので、自分たちで赤ちゃんを守ってあげてくださいね!