「妊婦さんにはカフェインがよくない」と言われている事実はご存知の方も多いと思います。
ですが、赤ちゃんや子どもはいつからカフェインを摂ってもいいのでしょうか?
飲んだときの影響と気をつけたい飲みもの・食べものを紹介します。
いつから飲める?
カフェインといえばコーヒーを思い浮かべる人が多いと思いますが、実際は何歳から飲めるという明確な基準はありません。
ですがWHOでは「1日カフェイン400mgまで」といわれています。
一般的にはコーヒー100ml=カフェイン60mgといわれているので、5杯が限度と考えられます。
ところがこれは大人の基準値であって、赤ちゃんやこどもはもっと影響を受けやすいのです。
なぜなら
- 体重あたりで摂取量が変わる
- 消化機能がまだ未熟
- 代謝がよくない
からです。
カナダが発表しているカフェイン摂取目安量によると、
- 4~6歳:45mg
- 7~9歳:62.5mg
- 10~12歳:85mg
参照元:http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04720030110
と、子どもについても明確な数値が出ています。
この発表から考えると3歳以下のこどもにはコーヒーなどカフェインが含まれる飲みもの・食べものはあげないほうがいいでしょう。
カフェインの主な作用
カフェインにはさまざまな作用があり、悪いものばかりでなく身体にいい影響を与えてくれる効果もあります。
- 眠気覚ましとなる覚醒作用
- 疲労感を少なくしてくれる興奮作用
- 老廃物をだす利尿作用
- 血液の流れをよくする強心作用
そのため解熱剤など医薬品にも使われている成分なのです。
ところが中毒性もあり、摂取しすぎると身体に悪い影響が出てしまいます。
- めまい・頭痛などの症状
- 利尿作用が高まって脱水症状になる
- カルシウムなどの栄養を排出する
- 不眠・寝つきが悪くなる
もちろん少しの摂取であれば問題ないのですが、こどもの場合その基準値も低いので気をつけなければいけません。
妊娠中と授乳中
先ほどのカナダの発表によると、妊娠中はカフェイン300mgまでと明記されています。
流産の危険性があると言われたりしていますが、実際のところ問題ないという研究結果もでているため、正直なところはっきりとした結論は出ていないようです。
でもリスクをなるべく減らすためには、飲まないor1日1杯程度にするほうが安心でしょう。
授乳中も母乳を通して赤ちゃんにカフェインの成分がいってしまう恐れがあるので、控えておくほうが安全です。
カフェインが含まれる飲みもの
コーヒーのイメージが強いカフェインですが、実はいろいろな飲みのもに入っています。
100mlあたりのカフェイン量は
- 緑茶(玉露):120mg
- コーヒー:60mg
- ココア :30mg
- 紅茶 :30mg
- 緑茶 :20mg
- コーラ :10mg
となっています。
実は新芽を多く使っている玉露は、コーヒーよりもカフェインは多く入っているのです。
ほかにも、眠気覚ましに飲む栄養ドリンクにもカフェインは50mgくらい入っていると言われています。
こどもにあげるときはコーヒーだけでなく他の飲みものにも気をつけなければいけません。
カフェインが含まれる食べもの
飲みものから分かるように、抹茶やチョコ味のお菓子には微量でもカフェインが入っています。
多く含まれているものとして
- ブラックチョコ:120mg/100gあたり
- ミルクチョコ :30mg/100gあたり
- ブラックガム :10mg/1枚あたり
があります。
赤ちゃんのおやつにチョコをあげるママはあまりいないと思いますが、こどもにあげる時でも量を気をつけた方がいいでしょう。
おすすめのノンカフェの飲みもの
お茶にも含まれているカフェインですが、麦茶には入っていません。
またルイボスティーもノンカフェの飲みものなので、紅茶をあげる代わりに身体にもいいハーブティーをあげるほうがおすすめです♪
こどもがコーヒーを飲みたがることはあまりないと思いますが、妊娠中のママにオススメなのがたんぽぽコーヒー。
味はコーヒーのようですがカフェインは入っていないので、安心して飲むことができます。
たんぽぽの葉っぱには母乳不全や冷え性などの効果もあると言われており、まさにママにピッタリの成分で出産祝いなどにも喜ばれます。
まとめ
カフェインは悪いことばかりでもないですが、やはり摂りすぎると危険でこどもなら尚更です。
ココアやコーラなど、たまのご褒美にあげるのはいいですが習慣化しないようにしてくださいね。